ツーバイフォー(2×4)工法とは?

  | カテゴリ: 住まい

kiji_007_001.jpg

アメリカやカナダで一般的な木造住宅の工法であるツーバイフォー工法は、6種類の規格材のうち2インチ×4インチの規格材を使うことから、ツーバイフォーと呼ばれ、日本では木造枠組壁工法と呼ばれています。

 

ツーバイフォー工法とは

木造軸組工法が、柱や梁、桁などの軸で支える構造に対し、ツーバイフォー工法は2インチ×4インチの木材で組まれたフレームに、構造用合板を打ち付けてパネル化し、壁や床など面で支える構造です。

パネル自体が耐力壁となるため、耐震性や断熱性、気密性に優れ、耐火性も高いという特徴があります。

さらに釘や金物など細かく規格化されているため、職人の技術の差出にくく、比較的工期が短いと言われています。

 

ツーバイフォー工法の耐震性

ツーバイフォー工法は、壁や床、屋根をパネル化し、6面体のモコノック構造と呼ばれる一体構造になると、地震や台風などの大きな力を、柱や梁などの接合部分一点に集中させることなく、建物の面全体で受け止め、分散させるため、ねじれを防ぎ、高い強度を実現します。

そのため、地震の多い日本では、耐震性の面からも高く評価されています。

日本ツーバイフォー建築協会の調査報告によると、

東日本大震災でツーバイフォー住宅は住居に支障なし95%

震災にも耐えたツーバイフォー

という調査報告が上がっています。

 

ツーバイフォー工法の断熱性・気密性

断熱性や気密性が低いと、壁内の結露やカビを発生させる原因となりますが、ツーバイフォー工法は、もともと、壁や床のパネルを組み立てる工法のため、断熱性や気密性が確保しやすい構造となっています。

床を施工した後に、その床の上に壁が乗る形になるため、床下からの空気の流れが遮断され、すきま風など、壁内通風を防止し、断熱効果を損なう心配がありません。

気密性が高く、しっかりしていれば、コストのかかる外張断熱の必要もなく、外壁内側の断熱材や防湿気密フィルムで結露やカビの問題も軽減できます。

 

ツーバイフォー工法の耐火性

ツーバイフォー工法は、一般的に壁の室内側に石膏ボードが貼られています。石膏ボードには水分が多く含まれ、壁の内側の温度が上昇しにくいため、他の部屋への火の広がりを抑える効果があります。

仮に、石膏ボードを火が通過してしまった場合にも、壁の中には枠組材があるため、これがファイヤーストップの役割となり、他の階への火の侵入を防ぎます。

また、ツーバーフォーの規格材は断面積が大きいため、表面部分は燃えても、中心部までは燃えにくく、強度が保たれると言われています。

 

この様な耐火性の面から、ツーバイフォー工法で建てられた多く住宅は、「省令準耐火構造」の基準に適合するため、一般的な木造住宅に比べ、火災保険や地震保険の保険料が割安になります。

 

ツーバイフォー工法の注意点

ツーバイフォー工法では壁や床となるパネルを下から順番に組んでいく必要があるため屋根が組み上がるまでに数日時間を要してしまいます。

そのため、雨が多い時期などに建築すると材料が濡れてしまい、気密性や断熱性の低下の恐れがあります。

気密性や断熱性が低下すると、結露が起こりやすくなるため、施工後のカビの発生や結露の問題に悩まされないために、事前に施工業者による施工時の雨対策や結露対策をしっかりと確認しておきましょう。

 

ツーバイフォー工法は建物を壁で支える構造になっているため、リフォーム時など簡単に壁を取り壊すことが難しくなります。

そのため、将来リフォームを行う可能性があれば、リフォームしやすい設計を考えておくことも重要です。